高麗人参とエゾウコギの違い

高麗人参は中国から朝鮮半島の山岳地帯を原産地とするウコギ科の多年草植物のことで、日本ではオタネニンジンとか朝鮮人参とも呼ばれます。
いま市場に流通している高麗人参の70%は朝鮮半島や中国産のものです。
今では薬効の高い植物として知られているのですが、別なものでエゾウコギと呼ばれる薬草もあります。
高麗人参と同じウコギ科で薬効もあると言われています。
このエゾウコギは高麗人参と何が違うのでしょうか?

エゾウコギは「エゾ」と言う名前にあるとおり、北海道に自生しています。
また他にはロシアや中国にも生育していることが知られていて、シベリア人参と言う別名もあります。
古くはアイヌ民族が薬として使用していましたが、本州に伝わることはありませんでした。
北海道を開拓した人々の間でもそのとげが固く、開拓の妨げになると言うことで駆除されていたようです。
しかし、高麗人参と同じウコギ科の植物であることから、1960年代に旧ソ連の化学アカデミーが薬用として研究を開始したことでその効能が知られるようになりました。

エゾウコギに含まれる主な成分にはサポニンやクロロゲン酸、イソフラキシジンと言ったものがあります。
それ以外にも各種ビタミンやミネラルなど多くの薬効成分を含んでいます。
またこのような成分はエゾウコギの根や茎、そして枝に葉とすべての部分に含まれています。
このような成分からその効能は滋養強壮や、抗ストレス作用、集中力向上や老化防止、鎮静作用などがあり、生活習慣病の予防や認知症、アレルギーの抑制などに効果があるとされています。

このようなエゾウコギの成分を効率よく摂る方法としてはサプリメントとして服用する方法があります。
顆粒状や粉末状のサプリメントならお湯や牛乳で溶いて服用することも可能です。
ただ、エゾウコギは冷たい液体には溶けづらいので、手軽に服用するにはカプセルやタブレット状のサプリメントを使用することがいいでしょう。
今のところエゾウコギに関する副作用の発生状況は確認できていませんので、服用方法を守っていれば安全性には問題はないものと思われます。
しかし、頭痛や不眠といったような症状が続いた場合には服用を一旦止めてみたり医師の診断を仰ぐなど、適切な処置を取るようにしましょう。

このように高麗人参と共通する効能を持つエゾウコギですが、発見されたのが遅く、高麗人参に比べると利用された歴史も浅いことから今後の研究に期待したいところです。