高麗人参は自家栽培できる?

高麗人参の歴史は古く、約4000年前から使われているとも言われています。
もともとは韓国や中国の山岳地帯で自生していたのですが、その場所は人が容易に入ることができないような場所だったのでなかなか入手しづらいものでした。
広く使用されるためには自生しているものを収穫するだけでなく、栽培することが必要になったのです。
ここではその栽培方法を確認することで自家栽培の可能性を探ってみます。

高麗人参は生育する力がとても弱いので生育に適さない土壌では全くと言っていいほど育ちません。
それほど土壌を選ぶ高麗人参ですが、特に水に弱いため、水を多く含む土壌では腐ってしまいます。
とはいえ、水がないと育ちません。
高麗人参が栽培できる環境は暑すぎず、寒すぎずというような状態が必要です。
そして土壌の水分は50%程度であることが求められます。
また、含有水分量のみならず排水能力も必要ですし、直射日光にも弱いのです。
このような条件を考えると傾斜のある北東向きの土地で、その土壌が高麗人参の栽培に適していると言えます。
ちなみに、天然で自生しているところは朝鮮半島では海抜200~300mくらいのところです。

高麗人参の栽培には土壌づくりが非常に大事なポイントになります。
化学肥料は使えず、トウモロコシなどで有機物による土壌づくりを1年以上かけて行うことになります。
種をまいてから発芽までに大体4年くらいかかります。
収穫できるのは4年から6年かかります。
最長で6年ですが、この間には害虫や根腐れなどさまざまな問題が出てくるので7年以上の栽培は無理な状態です。
このことから高麗人参では6年根がもっとも高級で高品質なものとされています。

高麗人参はその土地の栄養分を吸収することで栄養価が高くなります。
収穫が終わった土地は栄養分がない土地となってしまい、その土地で再び栽培ができるようになるまでには10年はかかると言われています。
そのため同じ土地で栽培し続けることはできませんし、害虫や水害なども含めて日常的に気を付けなければならないことも多く、その栽培は非常に手間がかかるものなのです。
そのために高品質である6年根の高麗人参の価格が高いことは容易に推測できます。

上記のような条件を満たせるのであれば栽培は不可能ではないと思います。
しかし、通常自家栽培と言うと自分の家で消費する量を栽培することが目的ですので、一度栽培した土地に再び栽培できるようになるのに10年かかることなどから実際にはなかなか難しいのではないでしょうか。