高麗人参の6年根とは?

「高麗人参の6年根とは」 高麗人参は中国から朝鮮半島の山岳地帯を原産地とするウコギ科の多年草植物のことで、日本ではオタネニンジンとか朝鮮人参と呼ばれることもあります。
現在市場に流通している高麗人参の70%は朝鮮半島や中国産のものです。
今では薬効の高い植物として知られていますが、その中でも特に「6年根」と呼ばれるものが最も高級で高品質のものとされています。
ここではその背景についてまとめてみました。

高麗人参は生育する力がとても弱いので、生育に適さない土壌のところでは全く育ちません。
それほど土壌を選ぶ高麗人参は特に水に弱く、水分の多い土壌では腐ってしまいます。
このような高麗人参が栽培できる環境は暑すぎず、寒すぎず。
そして土壌の水分は50%程度であることが求められます。
また高麗人参は直射日光もきらいますので、屋根や小屋が必要になることもあります。

高麗人参はその土地の栄養分を吸収することで栄養価が高くなります。
一方で収穫が終わった土地は栄養分がない土地となっています。
その土地で再び栽培ができるようになるまでには10年間はかかるので、同じ土地で栽培を続けることはできません。
このように栄養価の高い高麗人参を栽培するには土壌づくりが非常に大事なポイントになります。
化学肥料は使えず、トウモロコシなどで有機物による土壌づくりを1年以上かけて行うことになります。
種をまいてから発芽までに大体4年くらいかかるので、収穫できるのは4年から6年になります。
最長で6年ですが、この間に害虫の問題や根腐れなどさまざまな問題が出てくるので7年以上の栽培は無理な状態です。
このことから高麗人参では6年根がもっとも高級で高品質なものとなります。

また高麗人参の加工法による分類は大きく「紅参」と「白参」に分けられます。
その違いは皮ごと蒸してから乾燥するのか、皮を剥いで乾燥させるかの違いです。
前者が紅参で後者が白参と言うことになります。
高麗人参の成分は主に皮やヒゲに含まれるため皮ごと蒸す紅参の方が多くその成分を含むことになります。
そして蒸すことによって高麗人参が紅くなるため、紅参と呼ばれるのです。
特に紅参は収穫した高麗人参を水洗いした後、皮ごと蒸して水分の含有量が14%以下になるまで乾燥します。

このように手間がかかる分、その薬効や含まれる有効成分の量は多いものになります。
そして皮を剥がさずに加工する紅参にはより多くの有効成分を含むことになるのです。
高麗人参の区分には栽培年数によるものもあり、年数の長いものほど栄養価や有効成分の含有量も多くなります。
その栽培年数は6年が限界で、それ以上栽培すると表皮組織が老化現象を起こしてしまいます。
この6年間栽培された高麗人参のことを6年根と呼ばれています。
このことから6年根の紅参が最も高級な高麗人参と言うことができます。

これ以外にも害虫や水害なども含め、日常的に気を付けなければならないことも多く、その栽培には非常に手間がかかるものとなります。
そのために高品質である6年根の高麗人参の価格は高いものであることは容易に推測できるところとなります。